詐欺師VS弁護士①
こんにちは! るんらびです^^
前回の続きをお話しします。
詐欺に騙されて40万円をだまし取られた私は、サイバー犯罪に強い弁護士さんに相談し、依頼をすることにしました。
書類が送られてきたときに夫に見つかってしまい、全てを話すことになりましたが、夫は優しく接してくれ、慰めてくれました。
前に詐欺に引っかかってしまった時は怒っていたのに、もう呆れられているのかな~なんて思ったりもしましたが、それでも恐怖に打ちひしがれていた1週間でしたので、夫の優しさに素直に安堵しました。
「お金が返ってこなくてもいいよ、また頑張って働くから」
そう言ってくれた夫の優しさが、本当に愚かだったなと私自身を見つめ直すきっかけを作ってくれました。
自分は馬鹿だから詐欺にひっかかるのだと思っていたあの頃。
もっと、そうでない大事なことに気がついたのはまだ先になりますが、それはまた別の機会に書きたいと思います。
さて、そんなこんなで弁護士事務所に依頼しようと書類を作成した私は、詐欺だと分かってから数日開いていなかった例のサイトに再びアクセスしました。
理由は、金銭を要求する文面や、振り込めば必ず大金が手に入るという文面を書いた、詐欺の証拠となる文面をスクショして残す為でした。
――しかし、サイトに接続しても、もうメールの履歴は残っていませんでした。
代わりに新しいサイトのサポートセンターと、違う人からの『メル友になって下さい』というメールがきていました。
聞いた話によると、今回の依頼をしている弁護士さんのような方に証拠を残さないように、詐欺だと気がつかれた相手はそのサイトをずっと残しておくようなことはしないということでした。
やりとりしていたメールは全て消去され、サイトの名前も違うものに変わっていました。
あー・・・・・・と思いましたが、一番最初にメールで相談をした時に証拠をスクショに撮っておくようにと少しだけ説明がありましたので、本当は開きたくなかったのですが少しだけサイトにアクセスしてスクショを撮っておいたものが数枚ありました。
あまり真に詰まる文面ではありませんでしたが、これでも無いよりはマシかなと思い、振り込みの明細書と一緒に同封しました。
そして、驚いたのはカード支払いした分の利用状況の確認をした時でした。
今までカードで最初の10万円を数回に分けて支払いましたが、記憶に残っている金額とは明らかに違う金額ばかりが請求されていました。
例えば2900円だったとしても、3500円など。少しずつ金額が違っていました。
驚いたのと、よく分からなかったので、書類と一緒に直筆で別にお手紙を書かせていただきました。
細かく金額を記入し、全て身に覚えの無い金額に変わっていると。
詐欺に遭ってからどのように振り込んでいったのかも詳細に記し、なるべく丁寧に書かせていただきました。
それも一緒に同封し、ようやく返送して契約を成立させていだだきました。
と言っても、ここからはプロのお仕事なので、
『詳細や動きがあればその都度メールでお知らせいたします』
と言われたまま、じっと返事を待っている事しか出来ませんでした。
それからは、心ここにあらずという事もありましたが、最初の1週間よりは安心して過ごしていました。
唯一心配だったのは、カードの引き落とし日が近づいていることでした。
このまま10万円を支払ってしまって良いのだろうか・・・・・・凄く悩みました。
と言うのも、カード会社の仕組みも分からない程の無知さでしたので、不安で仕方が無かったです。
いてもたってもいられず、弁護士さんに相談のメールをしました。
その日のうちに返事をしてくれて、カード会社の10万円は必ず後で取り返せるから一度支払った方が良いと言われました。
カードで支払うというのは、そのカード会社にお金を借りていることに変わりないのだからと。そんな当たり前なことも知らずにカードを使っていたのですから、本当にどうしようも無いなぁ、と思いました。
言われるがまま、その時は安心して引き落とし口座に入金しました。
詐欺にあってから、お金を入れる事には恐怖を感じていましたが、弁護士さんの指示で言われたことがとても腑に落ちたので、夫に確認して言うとおりにしました。
実際、40万円とられてしまっていますからね;
カードの引き落としも無事に済み、それからまた普通に日常を過ごしました。
そして2ヶ月ほど経ってから、ついに動きがあり弁護士さんから連絡のメールが届きました――。
《つづく》