黄昏のバージンロード

こんにちは! るんらびです^^

 

今回は、私の結婚式当日の話をしたいと思います。

前のブログにも書いたとおり、結婚式の準備は順調に進んだわけではありませんでした。

たくさん悩み、たくさん考え、たくさん不満を周りから言われ、妊娠もしていた為にメンタルがもたずズタズタな状態でした。

 

それでもなんとか当日を迎えることができ、もうこうなったらやるしかないーー。

 

そんな感じでした。

式は午後からでしたが、朝早くから義妹にたたき起こされ、起きて準備を進めました。

得に当日だからと言ってやることは無かったのですが、起こされてしまっては仕方が無く、何をしていたかまで細かくは覚えていないですが、起きて夫と何か相談していたと思います。(うろ覚えですみません;)

 

化粧とドレスを着るため、午後一で会場に向かいました。

式は夕方からでしたので、のんびりしていた方だと思います。

結婚式を担当しているベテランのヘアメイクさんに来ていただき、納得のいくメイク

と髪型にしていただきました。

この時のヘアメイクさんはすごく人気のある方のようで、なかなか予約が取れない凄い方なのだと、プランナーの方がおっしゃっていました。

そんな方に来ていただけて、ラッキーだったなーと仕上がりを見て思いました。

 

プランナーさんのタイムスケジュールとヘアメイクさんの技術速度は正確なもので、ドレスを着て用意ができたと同時に控え室に親族が顔を見せ始めました。

 

それから式が始まるまでの少しの間で、控え室内で撮影会をしました。

私の姿を喜び控え室に入ってくる親族の中に、そーっと中を覗き込む父の顔がありました。

その時の父の表情は、今まであまり見たことはありませんでした。

寂しそうな、複雑そうな・・・・・・そんな表情だったと思います。

それでも近くに来て慣れ始めたころには会話をしてくれ、残念ながら来られずに亡くなってしまった親戚のおばさんに似ているなと言ってくれました。

 

それから式の本番になり、階下に降りると職場の方やお友達が集まっていて私におめでとうと声を掛けて下さいました。

 

それからリハーサルもそこそこに、式の時間になりました。

音楽が流され、ゴルフ場の芝の上に並べられたパイプ椅子、中央に敷かれたレッドカーペットの上を夫の待つ場所まで父と歩きました。

こんな日が来るなんて、思ってもいなくて、頭の中は真っ白で、見られている恥ずかしさと緊張で何も考えられなかったです。

 

その中で、唯一芽生えた感情がありましたーー。

 

式の時刻が、どうして夕方に設定されていたのか。

それは、私たちのいるゴルフ場に丁度夕日が当たる時間帯だからでした。

 

木々が並び、整備されたグリーンの中で私に向かって夕日が差し込み、爽やかな風がウエディングドレスのベールを揺らしました。

その中で伊藤由奈の『Precious』が大音量で流され、とても綺麗で感動する空間を歩きました。

 

黄昏のバージンロードなんて、結婚式場にいたら絶対に実現できないと思いました。

もちろん、式場の教会に憧れはありましたが、なによりも自然が大好きだった私にとって、この日歩いたバージンロードは一生の思い出として目に焼き付いています。

 

神父さんが片言で何を言っているのか分からなかったり、夫が緊張して声が裏返ってしまったり色々とありましたが、無事に式が終わり集合写真の時間には親族とも話すことができたので嬉しかったです。

 

そして会場も変わり、日も暮れ夜の披露宴が始まりましたーー。

 

《つづく》